カテゴリ:Riders( 32 )
リッコ、社会派を装う
あの時に撮った一枚、今見返してみると、複雑な感じがする、、、そんなことがあるものだ。

ドーピング犯の告白記事を人一倍熱心に周囲に読み聞かせ、「これはひでーや」と眉をひそめて提唱するリッコ(2007年LBL前日)
その1年後にはリッコ自身、陽性反応でドーピングの悪癖が露呈している。

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リッコが読んでいる記事は、元選手ヘスス・マンサノの「血液の作り方」論。

04年、マンサノはチームぐるみ(スペインのケルメ)のドーピングを告白。
06年にはスペインスポーツ界全体で血液ドーピングが行われていたことが発覚。いわゆるオペラシオンプエルトが勃発。
そこでマンサノが再び脚光を浴び、彼が血液をいかにコントロールしたか(実際は、いかにずさんな管理をしていたか)が記事をにぎわせた。
その時の新聞記事が、上記写真でリッコが読んでいるもの。

あのとき、リッコはこの記事を人一倍熱心に読んでいた。
社会派なんだなぁという印象をもち写真に収めたけれど、今考えれば、
どういうリスクがあるかなどを綿密に分析してたのかもしれない。


5/6のエントリーの中で、こう綴った:

『昔の記事の中には、ごくたまに、読み返すと「あちゃー orz」と思うものがあるものだ』

昔と今はふつうストレートに繋がって行くと思いがちだけど、
昔感じたことが間違いであったことを後になって知った時、昔と今はひしゃげた形で結びついて行く。
それを、ふとした拍子に気づかせてくれるのが以前の文章とか写真だったりする。
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by maillotvert | 2012-05-12 09:52 | Riders
ロバート・ハンターがまだ兄貴じゃなかった頃
2002年ツール休息日。
宿泊先のすぐそばのマンモスホテルにチームカーが数々止まっていたので、見物がてら出かけてみた。

丁度マペイ御一行様がトレーニングに出掛けたところで、暫く戻らないな、と思ったのだが約2人ほど例外が。

ペドロ・オリリョとともにあっさり切り上げて戻ってきたロバート・ハンター。
汗もほとんどかいていない。
だらだらとそのままホテルの庭で油を売る姿は、練習嫌いのよう。

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当時25歳。
貫録もなければ、ふつうのヤワな若者だった、”(後の)兄貴ハンター”。

ついさっきは、ジロ・ラスト1kmで先輩ライダーに配慮もなく空気読めない横暴な若者に、さっそくネット上で吠えたりしているけれど。


片や、05年TOJで来日したマシュー・ゴス==>写真(23番)

こっちの方が、兄貴っぽい印象がある。
当時御年18歳。
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by maillotvert | 2012-05-11 01:08 | Riders
サクソバンク ワールドツアーライセンス保持が決定した理由
今年2月、アルベルト・コンタドールの陽性判定が確定し、おととしツール以降の成績(*)と、去年の成績が抹消。UCIポイントが剥奪されたことによる影響は、彼個人のレース出場停止という処分のみにとどまらなかった。
(* といっても彼はツール終了後謹慎処分となり、2010年はそれ以降レースに出ていなかったので、2010年の成績のうち抹消となったのはツールの成績のみ。)

チームランキングは、所属する選手のポイント累計で決定するため、コンタドールが所属していたサクソバンクのチーム順位は急降下。
なにしろチーム全体の68%ともいわれるポイントを一人で稼いでいた。
彼を除いた戦力だけでは、確実にトップのワールドツアーチームの位置を保持できず、ライセンス剥奪の窮地にさらされていた。

一人天下のチーム運営の危うさを浮き彫りにした格好だ。

トップチームの地位を決定づけるワールドツアーライセンス付与を取り消すかどうか、今年の2~3月にかけてUCIの直径組織であるライセンス委員会は審議段階に入っていた。

そしてこのほどなんとか、トップクラスのワールドツアーチームとして存続することが確定したという。(CN)
胸をなでおろしたことだろう、GMのリース、選手、スタッフたち。

もっとも、剥奪はないのでは、という見方が広がっていた。
中でも決定要因のひとつが(名鑑にも書いたけれど)、リースがコンタドールを獲得した時期。

陽性判定がアナウンスされるよりも前にチーム入りが公表された。
つまり、その段階でグレーということを関知せずに獲得したことが明らか。

さらに検査で陽性反応を出した当時、コンタドールの所属チームはアスタナ。
サクソバンクの責任は問えない。

とはいえサクソのワールドツアーライセンスの失効期限は今年末。
チーム体制を立て直さないと。
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by maillotvert | 2012-04-03 08:05 | Riders
2005年のフランクと、2006年のアンディとルクセンブルクスタートのツール
2002年ジャパンカップにフランク・シュレックが参戦したとき、まだ彼はスタジエールで存在感も薄かったので、目撃して写真を撮ったりはしたものの、記憶には残らなかった。

初めて彼を記憶にとどめたのが、2005年のロマンディツアー。
おどおどした感じが初々しく感じられたのだった。

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かたや、アンディの方はというと、2006年のツールで初目撃。
といっても彼は参戦しておらず、ルクセンブルクステージだったため、兄を訪ねてホテルに遊びに来たのだった。
私が宿泊したホテルが偶然CSCと同じで、庭をひょいと見たら、アンディがいた、という流れ。
爽やかな印象。

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さてくだんのルクセンブルクステージは、見慣れぬ景色が新鮮だった。
車で走ってみると、目的地に行くのに、一筋縄ではいかない。
地図の通りに走るのが難しい。
それもそのはず、町が二重構造になっていて、高台と下方の街から構成されていて、地図には書き表しにくいのだ。

そのころはGPSもなく、おっかなびっくりナビゲートをした覚えがある。

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それにしても、目からうろこのルクセンブルク。
町は本物(?)の森でできていた。
自然が満点なのだった。

雄大な自然、広がる森・緑、そんな東京で見慣れないものに、思わずぐぐぐっと惹かれてしまう。

むろん、東京都心には、森は多い。正確には、「森」という文字が氾濫している(注:森ビルのことを指す)。
が、緑がうっそうと生い茂るあの様は、御苑でもないし、ブローニュの森とも違う。
実にこんもり、、した森だった。
ワイルドな自然があんな身近にあるなんて、シュレック兄弟の趣味が狩猟、というのもよくわかる。

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ツールがなければいかなかっただろうな、あの街には、そんな場所がいくつかある。
ルクセンブルクもそんなひとつ。
ツールがくれた副産物はこれまで数知れず、そんなオマケも嬉しい観戦の旅。

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by maillotvert | 2012-03-30 22:26 | Riders
被災した選手のブログ
『みなさんへ、ご心配頂きありがとうございました。
現在福島県の銀行のATMの横で携帯を充電しながらメールしてます。
全てのライフラインが絶たれ、携帯も通じないまま、電池を節約するべく電源を切っておりました。
自転車で60km走ってようやく電気が復旧した街にたどり着きました。
信号が点灯しているのを見てホッとしたのは初めてのことです。』

去年の3月13日、PEUGEOT CYCLES NIPPONの五十嵐丈士選手は、自身のブログにこんな風に綴っていた。


その約半月後、Cyclingtimeに五十嵐選手が寄せた記事には、震災当時のこんな状況も。

『揺れは激しさを増し、「家が潰れる」と思った自分は、窓から庭に飛び出したのだった。大地は唸りを上げ、地鳴りとも言える異様な音を立てていた。地面が波打ち、家はゆらゆらと揺れていた。犬は怯え、カラスが騒いでいた。立っていられないとはこのことで、震える膝のままうずくまり、泣き叫ぶ犬をなだめながら揺れが止むのを待つしかなかった。
・・・・・
すぐ近くで起こっている避難生活。恐怖をおして続けられた福島原発の放水作業。こうした情報を聞くたびに、涙が流れてきた。ただ、ご飯を食べているだけで、涙があふれた。

電気も水もない生活は何ら苦ではない。しかし、同じこの空間で飢えと寒さに苦しむ人々、今なお救助を待つ高齢者や子供がいるという事実がただただ耐え難かった。』


友人から教えてもらったこれらのエントリー。
読み返すたびに、当時の恐怖と悲惨さがリアルに胸に迫る。

あの311の直後、五十嵐選手が以前所属していたボンシャンスの人たちが、彼の消息を知っている人はいないかメールやネットで必死に呼びかけていたのを思い出す。
みんなが本当に心配していた。

ちなみに、震災から1カ月後、五十嵐選手はJプロツアー3位入賞。
そのときのCTの記事を書いたのはご本人、というオマケ付き。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=17446
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by maillotvert | 2012-03-11 08:24 | Riders
なりきりパンターニ 
今巷を騒がしている(?)”なりきりパンターニ”に関連して、以前のトクダネアーカイブから。
(以前パンターニの映画に出演した俳優さんの変身ぶり、というか変遷ぶり。)

================(以下2010年1じゅんさんからのメール)===============

下はパンターニの映画の俳優さんの写真です。
Rolando Ravelloさんという方です。

結構イケメンなのですが・・・・
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見事にスキンヘッド化!!
パンターニ役にしては結構太り気味な感もありますけれども
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撮影が始まるとこの通りシエイプしてます↓
この目つきと言い、まるでパンターニが生き返った様でビビりました。
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イタリアの俳優さんってよく知らないながら
彼の役作りへのプロ根性はロバート・デ・ニーロ並に凄過ぎですね。
ちなみに以降パンターニにならって後退してしまった様です。
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そこまで似せなくとも・・・
と、まぁこんな感じのRolando Ravelloさんでした。
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by maillotvert | 2012-02-25 22:17 | Riders
竹之内悠選手のロベルト・フェルスター風味説
先日のお台場シクロクロストーキョーで、
高岡選手のジャージ=コムニダバレンシアナ風味説とともに、やはり却下されたのが、
竹之内悠選手=ロベルト・フェルスター風味。

時折、角度によっては、フェルスターに見える(気がする)のだが。
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Photo:08年アルガルヴェツアー観戦にて:
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そのフェルスター、08年に見に行ったアルガルヴェ一周では、目立っていた。
区間2勝。一時総合首位に立った。
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リーダージャージを着て最終日前日にTTにのぞんだが、
デヴォルデルに負けて、総合優勝はならず。
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最近見ないなーと思っていたら、昨年TOBで、彼がユナイティッドヘルスケアで走っている事を知った。
その際は、一度スプリントで2位という惜敗があったけれど、ゲロルシュタイナー時代の輝きはなく。
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by maillotvert | 2012-02-16 08:30 | Riders
去年あの時やたら強かったジョナサン・ティエナンロック
地中海ツアーを制したジョナサン・ティエナンロック。
去年ツアー・オブ・ブリテン(TOB)の丘で、圧倒的な強さを誇った選手。

黒いラファのジャージで、からだを左右に振りまくりながらダンシングで上っていく姿。
その特徴あるライディングフォームで、目を引いた。

当時26歳のイギリス人。
余り知られていないし、英国車連とも無縁そうなこの人、不気味な存在・・・
ということで内輪では、TOBの最中、目が離せない存在だった。

もっともイギリスの山岳ステージなので、アルプスが登場するわけでなし。
まあ最たる上りと言ってもたかが知れてはいるけれど、あの軽やかな加速力は群を抜いていた。

いきなりブレークした感があるこの人。
今度は地中海ツアーを2ステージ+総合優勝ということで、やっと全国区になったようだ。

今年はラファからエンデュラレーシングに移籍。
あの元エウスカルテルのイケル・カマニョが所属するチーム。

このほどラファは若手育成チームに変貌し、残留を決めたベテランたちは、育成役を担う格好。
一方で、中堅どころはどっとエンデュラレーシングに流出した。
彼もそんな脱出組のひとり。
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by maillotvert | 2012-02-14 07:23 | Riders
Radioshackのエンデュアランス講座
シャックのニュースレターから:
ヨハン・ブルイネールが、このたびチームメンバー向けにこんな忍耐力養成講座を開いたそうだ。
2001年ハワイアイアンマン6位、その後トレーニング中の事故で下半身不随となり、現在車椅子トライアスリートのMarc Herremans氏の講演会。
これを通じて選手たちに忍耐力を説くという。
フィジカルなトレーニングだけでなく、メンタルな刷り込みを行う手法が目を引いた。

実はブルイネール自身、若い頃彼と同様背中を強打し、一時的に下半身麻痺となったという。
元に戻り選手として復帰できたものの、Herremansの生き方に、強く共感するものがあったのだろうな。
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by maillotvert | 2012-02-10 08:26 | Riders
アルベルト・コンタドールの判決文:「血液輸血というより、経口サプリメント汚染による可能性」
2010年ツールで出た陽性結果が、このほど確定したアルベルト・コンタドール。
このほどスポーツ調停裁判所CASの判決文原文を読んでみた。

「the Athlete's positive test for clenbuterol is more likely to have been caused by the ingestion of a contaminated food supplement rather than by a blood transfusion or the ingestion of contaminated meat.」

『アスリート(コンタドール)のクレンブテロールによる陽性結果は、汚染肉摂取や、血液輸血によるものというより、汚染された経口サプリメント摂取により引き起こされた可能性の方が高い。』
とある。

続く文章によると、結局今回の裁定は、そのサプリメントを”間違って”摂取してしまったという証明ができなかった事による、と。

CASが注目したのは、ちまたで争点になっていた牛肉でも、血液ドーピングでもなく、というところがミソだ。

コンタドールの弁護団は、焦点を誤って弁護し続けていた感がなくもない。
彼の消化器系に、どうしてそうしたサプリメントが入ったかを証明できれば無実になった。

モビスターのルイ・コスタのように、汚染サプリメントが特定できて、放免になったケースもある。

ただ、
・そのサプリメント多量摂取が証明不可だったから、弁護団は争点を肉に転じた可能性もゼロではない。
・一方で、血液輸血用のプラスチックバッグの成分が出た、とあれほど言われたので、コンタドール側は、それを取り消すことに躍起になり、その反論ポイントとして、汚染肉に固執し過ぎた可能性も否定できない。

いずれにせよ、どこか結末がモヤモヤっとしている感じを受けるのは、この判決文のせいでもある。

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by maillotvert | 2012-02-09 07:47 | Riders