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元スペイン選手が気功を用いた治療院を開設 
持論なのだけど、06年のオペラシオン・プエルトを境に、スペインのニュースサイトは面白みに欠けるようになってしまった。
自転車界を揺るがす大きなニュースがそれに伴い多発するようになり、古き良き時代ののんびりした話題が陰をひそめてしまったというか。

2000年に読み始めた頃は、EFEやAFPなどのニュースエージェント配信ニュースよりも
独自取材の記事先行で、選手への親近感が増したものだ。

・メキシコでハネムーン中のコロムがハリケーンに遭遇。叩きつける暴風雨でホテルに3日間監禁状態、水・食料なし
・チャバことヒメネスが闘牛に挑戦
・ヒメネスの狩りに同行
・フレイレ、飛行機の中で他人のパソコンが降ってきて、頭に軽傷

そんなニュースのひとつとして知ったのがこのニュース。
当時カイク所属のヨン・ブルが、太極拳だか気功の修行で中国へ。

その後エウスカルテルに移籍したブルにお目にかかる機会があり、その効用を聞くと、呼吸法による心身統一が、自転車競技にもいいという。
その話で、彼がやっているのは太極拳ではなく、気功なのだ、と気がついた。

気功というと動的な動きがないイメージがあったが、型を教えてもらうと、太極拳的ポーズもあるようだ。

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(07年LBLにて)

その彼が、気功の治療院の開設にこぎつけたという。(Noticiadenavarraには、いかにも気功師といった様子のブルの近影

記事によると彼が気功にハマったきっかけは、アレルギーに効くよ、という友人からのアドバイスだったのだとか。

FBには、建築中の様子も。1カ月以内に完成見込みらしい。

FBといえば、冒頭の話題に関連して思うことがある。
最近すっかり精彩を欠くようになったスペインのニュースサイトに代わって、近年では、選手自らのツイッターやFBなどが独自のニュースを配信してくれる時代になった。

オペラシオン・プエルトがあろうがなかろうが、やがて時代の傾向として、スペインのニュースサイトは王道を行き、選手密着ニュースは本人の発信により知ればいい、そういう流れに、やがていきつく運命にあったのかもしれない。
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by maillotvert | 2011-12-06 08:19 | Riders
本日の山形新聞に土井ちゃん
今朝の地元紙に土井ちゃん登場しました、とのことで、SZさんから記事着。

4月に全治3カ月の怪我を負い、足がどんどん細くなったといいつつ、
リハビリの結果、2か月という超スピードで復活。
撮影で被災地に行き、被災者の人たちの頑張りに奮起した、とも。

欧州に来た頃より、今は筋肉量が7kgも増えたのだとか。
人間の可能性ってすごい。

ブエルタ出場を果たした時は、嬉しかったこと、悲しかったこと
被災した友人のことを思い、涙がこみ上げたそうだ。

記事の中にはブエルタに関する説明書きもあり、ロードレースに関して
一般の人にも刷り込み効果が期待できそう。

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by maillotvert | 2011-11-30 19:08 | Riders
ロンドン五輪の金メダルはコレ & ライバル話2
去年、今年とロンドンを訪れ、街のほんのちょっとした場面・場面で五輪開催が迫っていることを肌で感じた。

例えば今年。大英博物館にて。
使用予定の金メダルが、古代エジプトからの”かっぱらいミイラ・棺オンパレード部屋”へ通じる回廊入口に展示されていた。

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昨日のリジー・アーミステッドの地下鉄ポスターも五輪プロジェクト広告の一環。

去年はといえば、国立ポートレート美術館で五輪の主役たち写真展に遭遇した。
内容はこんな感じ
その中には男子エリート自転車選手は不在だったものの、堂々と美女サイクリストのヴィクトリア・ペンドルトンの写真ポートレートがかかっていた。

ペンドルトンといえば、オールヌードでトレックのバイクで颯爽と風を切るあの写真が有名だけれど、(写真:頁中ほど)ポートレート美術館の写真はおとなしいものだった。
相変わらず綺麗。


ところで、くまたろうさんのエントリーに触発されて、例のライバルの話をもう少し。

今回のクックvsアーミステッドの論争がこんなに注目されるのはなぜだろう、と最初不思議に思った。
だってライバル同士なんだもの。よくあることじゃない。
がしかし、考えてみれば、本当によくあることなのか?
そうであれば、話題になどならないのでは?

そこでポンと膝を打った。
そういえば、最近、まじで憎み合うぐらいまでのライバル同士の舌戦を聞かなくなったよな?

以前、まだマキュウェンがツンツンとんがっていたあの時代。
同胞のベイデン・クックとのまじ敵対関係が見ものだった
ツールのグリーンジャージ争奪戦をガチで繰り広げただけでなく、場外乱闘も派手だった。

が、最近2人とも、すっかり角がとれてしまった。
最近のマキュウェンのみ知っている人だったら恐らく彼がかつてヒール役だったなんて思いもしないだろう、というぐらい、いい人になってしまった。

・・という状況にあって、今回のUK女子の逞しいばかりのズケズケ物言い。
久々に、ライバル同士がライバルらしく振る舞ったのを聞き知った、そんな感じだったかと思う。

そんな矢先、UK在住の人からこんな便り:
『GB女子チームの仲悪さはなんとなく察してました。勝負の世界だからあたりまえですよね。男子チームが和気あいあいすぎる(笑)』

そうか。
単にかつてのマキュウエンvsクックが影をひそめただけでなく、仲良し同士の同胞たちがやたら目につくからこそ、リジーの発言にことさら、おお大胆、と思ったというわけか。

そこへいくと男子の方は、世界選だって、カヴのために一丸となって闘った。
オーストラリア選手たちも、みんなFBとかTwitterとかでじゃれあってる。
とんがりまくっていた頃のマキュウェンを彷彿とさせる選手は、なるほど見当たらない。
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by maillotvert | 2011-11-29 22:58 | Riders
rivalry と、来年はエンデュラレーシングチームが面白そう
rivalry、つまりライバルとして互いに競い合うこと、はまんざら悪いことばかりではないだろう。
互いに切磋琢磨して、ライバルなしの状態よりも向上心は高まるに違いない。。。

そんなことをつらつら思ったキッカケは、25日のCN記事。
http://www.cyclingnews.com/news/armitstead-and-cooke-row-rumbles-on

英国の女子ライダー・リジー・アーミステッドが、同胞のニコール・クック批判をぶちまけた。
世界選のとき、クックは自己中心に走っていた、と。

アーミステッドの批判記事が出たのが、ここで彼女の写真を載せたわずか6日後だったもので(下記写真)、
普段だったらスルーしたであろうCNの記事を読んでみた。

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関係者や同僚たちは、この口撃に対して全面的に否定的な様子でもない。
このライバル意識がイギリスチームの力の源になればいい、そんな受け止め方のよう。

目前のロンドン五輪で表彰台のてっぺんに立ってくれれば、喧嘩しようが構わない。
とにかく結果に結びついてくれさえすれば、、そんな本音がうかがわれる。

ちなみにロンドン・ベイカールーラインの駅で見かけたこのリジーのポスター。
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遠目で見た時は、男性ライダーかと思った。
一瞬、MotorPoint Pro cyclingチームのイアン・ビビーかと。
ビビー:今年TOBで上位につけながら落車でアウトになった人。
シクロクロス出身で、イギリスではかなり有望視されている。

来季ビビーはエンデュラへ移籍。
ラファのティエナンロック、ウィンザー、デンプスターもやはりエンデュラへ移籍するので、
来季、このチームの存在感は増すこと間違いなし。
聞くところによると、元エウスカルテルのイケル・カマニョも、本チームに来季も残留のようだ。

ちなみにラファは、チーム形態が来季から変更になり、
若手育成チームという役割をハッキリと打ち出した。
ただし、ベテランのハウスなどは後身育成を援助するとして残留する。
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by maillotvert | 2011-11-28 22:59 | Riders
ラボバンク女子チームに加入が決まった異色のライダーに起こった奇跡
筋ジストロフィーを患いハンディサイクリングに挑戦したものの、結果として片足が麻痺して10年以上車椅子生活を余儀なくされていた女性に起こったミラクル。
なんとある日突然、体が動くようになり、わずか1年でプロロード選手に上り詰めることになった。

車椅子生活になってから、ますますハンディサイクリングに精を出し、
トライアスロン・パラリンピック部門にも挑戦したその人の肢体が突如動くようになったのは、
逆説的な事件がキッカケだった。
アクシデントでからだ全体が動かなくなる、という更なる地獄が天国への鍵だった。

去年のマヨルカ島トレーニング。
ハンドバイクから落車をして、麻痺が前身に広がり、片手しか動かせなくなったという。
リハビリ生活のある日、フラストレーションがたまった彼女は、必死に手・足を動かそうと試みた。

そして起こった奇跡。
今まで動かせなかった足まで動くようになり・・・
ショック治療という言葉そのもののような。

来年誕生するラボバンク女子チームで、一般プロロード選手としてデビューするという。
つい1年前までパラリンピックに出場していたというのに。

女性の名前はモニク・ファン・デル・フォルスト(Monique Van Der Vorst )。
試練を知っている人だからこその活躍に期待。

Velownewsより
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by maillotvert | 2011-11-26 09:24 | Riders
バスク人一色のチームから国際チームへいった選手たち
先日行われたガーミン・サーヴェロのプレゼンの記事を読んで、なんとなくまだ違和感があるのがコルド・フェルナンデス。

移籍のニュースが聞こえてきたのは結構早くて、今年の8月だった。
06年ロマンディのときは王子様っぽい感じを漂わせていた(今はもう少しふてぶてしい感じに脱皮。)



あの頃は英語はからきしだめだった。

バスク人一色で、一番国際的ではないチーム・エウスカルテルから他のチームへ移籍した過去の選手といえば、ガルデアノやベロキのように同じスペインチームに移籍するケースが思い浮かぶ(ともにオンセへ)。

国外チームで成功したケースといえば、イニゴ・クエスタ。コフィディス、CSC、サーヴェロで長年走り、42歳の今年、故郷に戻り、カハルラルに所属したようだ。

一番国際感覚があったビンゲン・フェルナンデスはエウスカルテルの後、コフィディスで地位を確立。
英語、フランス語がペラペラで、コミュニケション能力にたけていた。

彼は今、ガーミンの幹部をしているけれど、今回のコルド・フェルナンデスの移籍に一役買ったかもしれない。

社交的という感じではないあのコルドがガーミンなどというマルチナショナルチームにいくというのは唐突な感じがする。
ビンゲンの引きがあったのでは、などと勝手に考えている。

さてコルド・フェルナンデス、チームに溶け込めるだろうか。

EUSから英エンデュラに移籍したイケル・カマニョは、去年・今年とTOBでアタッカーとして奮闘してた。
でもチームメイトたちとしっくりいっている感じではなかった。

バスクという単一民族に近い(スペイン・仏バスク双方が合わさっているものの)、内輪的なチームで長年走ってきた選手が国外チームに出た後のその後が、なんとはなしに気になる。

ちなみにコルドはスプリンター。

以下写真は07LBL。




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by maillotvert | 2011-11-21 08:19 | Riders
宮澤崇史選手、2012年度サクソバンク入り、おめでとうございます
サクソバンクという一流の世界で、またさらなる飛躍の年となりますよう。
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by maillotvert | 2011-10-22 00:14 | Riders
グランツール九州と、本日の宮澤選手の新聞記事
噂の駅伝「グランツール九州」。リーダージャージとか山岳ポイント、スプリントポイントとか、なんとなくかの国のグランツールに近づいてくれると面白いのだが。

さてグランツールの本家の方はといえば、本日は奇しくもツール・ド・フランスのルート発表日。(CN)ライブ映像も配信されたりしてたわけだが。

ということで、今日の話題はもちろん(?!)この話題。
宮澤崇史選手なのだ。

下記のメールで、本日付の西日本新聞に、宮澤選手のことが載っていると教えてもらった。
全文は下記で読める:
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/268910

おはようございます、用器具係です。

さてさて、昨年からちょくちょく話題にしておりました駅伝「グランツール九州」。
新コースも発表され、各県選手によるどんな戦いになるか、今から楽しみです。
主催新聞の文面を見ると、コースそのものは、昨年までのコースを踏襲するところが多いようです。
新コースもないわけではないですが、全くの新しいコースはないですね。
今の交通事情を考えると、それもいたしかたないと思いますが…。
個人的には、熊本ステージは、熊本城スタート、阿蘇ゴールという「山岳ステージ」を希望するのですが…。
今年は10月30日に「長崎平和祈念像前スタート」、「ハウステンボスゴール」から始まります。
面白い記事や、今年、新たに始まったことがあったら、また報告いたします。


それと、同じ新聞に「春秋」というコラム欄があります。
本日の話題は、ファルネーゼの宮澤選手でした。
私個人としては、初めて知ったことが掲載されておりました。
「Mas」にいらっしゃる方々は、ご存知と思うことかもしれませんが…。
しかし、そのエピソードを読むにつけ、宮澤選手の母親に対する思いがとても伝わってきます。
なおかつ、そんなことをしても、プロの世界に復活し、オリンピック、世界選手権を走った宮澤選手のすごさに、ただただ脱帽です。
ヨーロッパで活動する、宮澤、新城、別府の三選手には、これからも活躍してほしいですが、宮澤選手には、特に、と強く思います。

コラム作者の「あの宮澤選手?」と驚く文面は、ホークスの優勝で沸き返る地元記者の素が出ており、ご愛敬ですが…。

いよいよ、Jpapan-Cupですが、天候が良いことを九州より祈ってます。

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by maillotvert | 2011-10-18 20:52 | Riders
世界選手権ロード女子 / イターナル・セカンド マリアンヌ・フォス
2007年のフレッシュ・ワロン女性版。
前年のロード世界選を制し、アルカンシェルをまとったマリアンヌ・フォスが男子の表彰式に招かれて登壇した。

若干19歳。
とはいえ空恐ろしい女子が現れた、というより、既に世界にその地位を確立し、
王者の風格すら身に着けていた。

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ビーズをかわす表彰台の男性陣とは一回り或いはそれ以上も年の差がある。
レヴェッリン、バルベルデ、ディルーカといったベテランに囲まれつつも、表彰台慣れしたこの様子。
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もっとも、近くで見れば年相応の、あるいは年より童顔といってもいいぐらいの
可愛らしい乙女だった。
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けれどその年の世界選で銀メダルとなりロードのアルカンシェルを手放したかと思ったら
(シクロクロスやトラックではアルカンシェルを獲得しているものの)
その次の年、08年も2位に終わり、レース後がっくりと肩を落としていた。

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そして以降、2位から上に這いあがれない。
今年ついに5年連続2位という、ある意味なかなか達成できない記録を打ち立てた。

ツールで万年2位として愛されたププことレイモン・プリドールの世界選・女子版とでもいおうか。

惜しいけれど、スゴイ、
それは万人が認めるところではあろうけれど。
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by maillotvert | 2011-09-25 09:00 | Riders
カルロス・サストレ引退・父の後継ぎの道は?
ニュースリリースによると、カルロス・サストレが引退を決意したという。


かつて彼は父についてこんなふうに語っていた:

「スポーツ人生において大きな影響力があった」と。


ビクトルは地元アビラ県のエル・バラコの自転車界にあって重要人物。

自転車学校を経営し、若手の育成に情熱を注ぎ。
かつて彼は父についてこんなふうに語っていた:

「スポーツ人生において大きな影響力があった」と。


ビクトルは地元アビラ県のエル・バラコの自転車界にあって重要人物。

自転車学校を経営し、若手の育成に情熱を注ぎ。

彼の学校は、地元のヒーロー、アンヘル・アロヨ選手(’83 ツールでフィニヨンについで総合2位になったこともある)を称えるかたちで設立されたと聞く。


私の「サストレ」の記憶は、カルロスよりこのビクトルから始まる。
スペインの雑誌で、初めて目にしたサストレが、ビクトルの方だった。
自転車界の重鎮として紹介されていた。

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その時の写真はすぐに出てこなかったけれど、上の一枚なら手元にある。


これはロード界のプリンスとしてかつてスペイン中の女性をとりこにしたホセ・マリア・ヒメネスの追悼特集記事に出てくるビクトル。(一番右・ヒメネスは左から2番目、一番左がエラス)


心の病で入院し、入院先の病院で激しい頭痛を訴えた後あっけなく逝ってしまったヒネネスは、クライマーとして、いわゆるアイドル的存在だった。

そんな彼を発掘したのがビクトル。


当時少年ヒメネスの体重は100kg。しかし彼の勧めでレースに出るようになり、味をしめた後は体重も激減。
またたく間にクライマーとしての頭角を現した。
ヒメネスにとって、ビクトルは第二の父だった。


オマケの話として、サストレの奥さんが、ヒメネスの女兄弟ピエダ。
両家の強い関係を物語る。


03年、義兄弟となったヒメネスが急逝したとき、父ビクトルは憔悴していたけれど、カルロスの衝撃もかなりのものだったと聞く。

義兄弟の死について口をとざしたままだった彼だけれど、その後、ツールで区間優勝した折りに、こう話した。


「僕は普段、感情を余り外に出すほうではない、でも信条はもっている。
僕は今日、僕のもとをさった人・でも自分いとってとても大事で、いつもそばにいてくれる人のために、天を指差してゴールした。そう、ホセマリアのためだった。
彼は常に一緒だった。レースもすべてを共にしてきた。だからこの優勝は彼のもの。きっと彼は僕と一緒にこの場にいたかったことだろう。ツールで勝ちたい、僕と同じ夢を持っていたんだ」

感情を余り外に出さないそんなカルロス。
引退後は、どこに新天地を求めるのだろう。


下の写真は生前のヒメネス@ツール。
ちょっと尊大だったけれど、軽口を叩き、ネタ集めには格好で、記者たちの人気者だった。
引退後は、父ビクトルの後を継ぐのだろうか?

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by maillotvert | 2011-09-16 23:15 | Riders