「年間100レース以上こなした元プロサイクリストなら、フルマラソンを2時間45分以下で走れる」
-------------------------------------------- 今年いっぱいで5年間のチーム活動に幕を閉じるハイロード。 世界選では現メンバーが合計5つのメダルを獲得。 ここまで頂点を極めつつもチームが存続できないという理不尽は、過去余り覚えがない。 もっともスター軍団になりすぎて、台所事情が火の車になった、という逆説的な論理なのだろうけれど。 男子エリートではマルティンがTT、マーク・カヴェンディッシュがロードで金メダル、マシュー・ゴスがロードで銀メダル。 女子チームに所属するユーディト・アルントがTTで金、イナ・ヨーコ・トイテンベルクがロードで銅メダル。 ハイロードというと、監督ロフル・アルダクの存在も光っていた。 あれは2010年ツール第4ステージ。 ゴールスプリントで、来るか、来るかとスリリングな気持ちで見守ったカヴェンディッシュが敢えなく沈没。 レース後、バイクを放り投げ、ヘルメットも放ったというカヴに、アルダークはこんな大人の(?)コメント: 「もし、カヴが笑顔でチームバスに戻ってきていたら僕はがっかりしただろう。 負けたら感情的になるのは想定内。逆に勝っても感情的になる。それがスプリンター。」 現役時代のアルダク+世界選で思い出すのは2004年。 ツァベルとともにミュンヘン経由ドルムントから世界選手権会場のヴェローナに飛ぶ予定だった2人だったけれど、ミュンヘン~ヴェローナ行きフライトは満員で次の便へまわされた。 挙句の果てにヴェローナ行きのフライトがキャンセルに。 最後の手段はレンタカー。 空港で合流したC・ヴェルナーとシュテファン・シュレックとともに、レンタカーを借り、ツァベルとアルダグが交代で運転した。ヴェルナーとシュレックは後部座席。 「こういう仕事はベテランの仕事。エリックが300km運転、僕が160km。」というアルダグの言葉が憎い。 4人がヴェローナのホテルにたどり着いたのは夜中の3時だったそうだ。 そんなアルダクも、チーム解散で去就は不明。 クイックステップ移籍説もあれうが、いずれにせよ、レース界に身を置き、更新の指導に当たるような気配。 実はアルダク、引退後にトライアスロンに専心し、アイアンマンの出場資格を得ていた。 けれどハイロードの監督話が出てしまい、出場ならず。 ハンブルクマラソンでは、NYシティマラソンでジャジャが出した2時間55分39秒を抜いて、2時間42分57秒で完走。 「目標タイムは2時間45分」をクリアした。 その時こんなことを言っていた: 「年間100レース以上こなしてきた元プロサイクリストとしては、少しトレーニングをすれば2時間45分以下で走るのは可能だと思う。」 暫くそんな挑戦はお預けだろうか。
by maillotvert
| 2011-09-28 08:23
| Races other than RR
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