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パンターニジャージを特定する
先日書いたパンターニ@皇居(というか丸紅前)のジャージ。
サブスポンサーがWAGAだったので、97年のものと思いきや、WEGAはその後もついたり離れたりしたようで、01年に至っては、5月のジロ前まで数ヶ月間だけサブスポンサーだったりしたそうだ。

以下、ジャージのことにかけてはちょっとうるさいぞ、というランスマニアさんから :

========

記事のメルカトーネさんを見ると、
2000年のasicsのジャージかと思われます。
(ALBACOMとWEGA、ジャージの横は青)

1997のメルカトーネも確かにWEGAスポンサーでした。
(ツール以外は黄色、マイヨジョーヌと区別するためツールのみ青)

さて、記事のメルカトーネさん
ビブを見ると、横にWEGAの文字が・・・
2000年のビブは、横にALBACOMの文字・・・
何かオカシイ予感

そこで2001年を調べてみると、
asicsからsantiniへメーカー変更しているものの、
ビブの横にはWEGAの文字!

ということは、メルカトーネさんは、
同じ黄色の上下ではありますが、
上のジャージは、2000年asics
下のジャージは、2001年santini
ではないでしょうか???

ちなみに、2001年の5月のジロでは、WEGA→STREAM TVに変更(一番下のURL)
そういう意味では、わずか数ヶ月使用された2001年WEGAビブ(最後から2番目のURL)
(レプリカは春先に大量発売されたかもしれませんが)

1997 年ツール以外のメルカトーネジャージ
1997年ツールのメルカトーネ
2000年のメルカトーネ
2001 ジロ前のメルカトーネ WAGA
2001年ジロ以降のメルカトーネ STREAM TV

パンターニジャージを特定する_e0244689_7342527.jpg

# by maillotvert | 2012-05-04 07:44 | Bicycle related
ロンドン五輪日本代表候補選手発表記者会見にて 印象的だった場面から
印象に残った言葉:被災し、悩みつつ練習をこなした新田選手が心境を吐露

本日午後、オリンピック代表発表会に赴いた。トラック競技メンバーに選ばれた競輪3選手(渡邉一成選手、新田祐大選手、中川誠一郎選手)のうち、最初の2人は福島県出身。地元の人たちに勇気を与えられたら、と2人は語った。

そんな2人に熱い視線を送る福島放送の姿も印象的だった。

ロンドン五輪日本代表候補選手発表記者会見にて 印象的だった場面から_e0244689_19353753.jpg


さらに--、新田選手の言葉が心に残った。
「福島で練習してきて問題がある中で、外で乗らなければならず、難しいものがあったが、(そうした困難に打ち勝ったことを)世に実証したい」と。

屋外での練習に付随して、放射能レベルとかいう(だけでなく、悲惨な道路事情も含まれるのだそう)現実と闘わなければならなかった、そのことに言及したコメントのよう。

新田選手の去年のブログからも、そんな苦悩がうかがわれる:

「原発の警戒レベルが7になってしまい、福島での練習は致命的。
チェルノブイリの時と一緒のレベルってだけで、過剰に反応してしまいます。
このような危険な状態は、現実的に考えると色々と難しい事が沢山出てきています。」

2人が頑張る姿に、多くの人々が勇気づけられることを思うと、応援せずにはいられない。


下の写真は、競輪3人衆。左から新田祐大選手、競輪界の松本幸四郎(*)こと渡邉一成選手(*と私が勝手に呼んでいる。但し、角度限定)、競輪界の鈴木真理(*)こと中川誠一郎選手(*と私が勝手に呼んでいる)。

(*)そっくりさん大会においては、KEIRIN-ブログマガジン編集部のN村さんが主張する林雄一選手のキャメロン・マイヤー説よりはいい線いっていると自負している。

(参考:Honk de Bonk

ロンドン五輪日本代表候補選手発表記者会見にて 印象的だった場面から_e0244689_1935503.jpg



手術で長いプレートを腕にはめ込んだ新城幸也選手のいい表情

先に五輪出場を決めていた別府史之選手に続き、ポイント2位で、五輪の座を射止めた新城選手。

4月上旬にフレッシュ・エメロードで手首を骨折。手術で長いプレートを腕に差し込んで、実際は全治6週間だったそうなのだが、わずか4週間で大舞台・全日本を見事完走・9位。
その根性は見上げたもの。
会場では、どこか吹っ切れた表情で、頼もしく見えた。

世界選よりも1か国の出場Max人数が3人ほど少ない五輪では、チーム戦を崩すチャンス。
「数が少なくてもチャンスがふえるので、かなりの確率でメダルを狙っていく」と、なんとも力強いコメントが印象的。
厳しい体験で、精神的なタフさを増したよう。

特に全日本の250kmという長丁場をこなしたことは、自身につながったようだった。
これからツールの前哨戦でレースが立て込むようだが、コースが自分に向いていて、好きなコースと語っていただけに、期待が膨らむ。

夏季・冬季合わせて、石垣島から五輪出場選手を輩出するのは初めてとなるそうで、島をあげての応援合戦となる予感。

それから、トラック女子の鹿屋体育大学・前田佳代乃選手は、ど根性オーラを滲ませていた。
これから鹿児島には帰らずに五輪を目指すのだそうだ。こちらも頼もしい。

ロンドン五輪日本代表候補選手発表記者会見にて 印象的だった場面から_e0244689_19355887.jpg


西谷泰治選手のすごさ

そして今回、ポイントで3番目となり惜しくも五輪出場を逃した西谷選手の頑張りも光った。

というのも、上位5人(別府、新城、西谷、宮澤、土井選手)の五輪選考基準となるポイントを見たところ、圧倒的にUCIワールドツアー(UWT)に出場している方が有利な得点分配なのだ。

ワールドツアーチームでも、プロコンでもなくUWTレースとは縁がない西谷選手は圧倒的に不利ながら、地道にHCカテゴリーなどのレースでポイントを積み重ね、上位に食い込んだ。特にジャパンカップとアジア選手権での成績が効いた。

そのポイント配分、そんな状況かというと --
例えばUWTのフランドル一周ならば、完走すれば、たとえ成績が100位台でも50ポイントがつく。一方、西谷選手の場合、ツアー・オブ・チャイナのステージ2位をとっただけでは11ポイントしかもらえなかった。(詳細はまた後日)。

ただ、このポイントシステムも、監督の話を聞くにつけ、ある意味においては妥当な配分なのかもしれない。
つまり、「海外で常にキツイメンバーで走り完走する人が五輪に行けるシステムである」と。


また今回は、パラリンピックの選手たちの発表もあり、大ケガから復帰した石井雅史選手などの姿があった。長くなったので、とりあえず今日はここまで。
# by maillotvert | 2012-05-01 19:45 | Races other than RR
連休中も●●な人々(・・皇居に集結・洗剤研究)
あいも変わらず連休中も同じ行動パターン。皇居に行った。
そして再びランプレジャージのコンメッソを発掘した。
そうそう、下記は連休前だけど、こんなジャージ(?)も。

連休中も●●な人々(・・皇居に集結・洗剤研究)_e0244689_7342527.jpg


メルカトーネの初年度のジャージとしゃれこんでる。思ったら、そうではないそうだ。

同じサブスポンサーのWEGAのロゴ突きでも、いろいろあるという。
詳細は、5月2日分エントリーにて。

参考)メルカトーネのサブスポンサーの変遷は下記:

o1997年 Mercatone Uno Wega Girmi Magniflex 
o1998年 Mercatone Uno Bianchi Girmi
o1999年 Mercatone Uno Bianchi Albacom
o2000年 Mercatone Uno Albacom
o2001年 Mercatone Uno Stream Tv Wega
o2002年 Mercatone Uno
o2003年 Mercatone Uno Scanavino Valentini



■ 今も洗剤な人

ジャージにプロ選手の匂いを移植しようと日々精進しているあの人が、またも実験失敗したそうだ。
以下、失敗報告From SNさん:


『荻島選手の話に、現地は硬水なのも影響しているかも、というのがあったので、イタリア土産の洗剤をミネラルウォーターのコントレックスに溶かしてジャージを浸けてみました。
ダメでした(^。^;)  むー。
ダウニーに部屋の芳香剤がありますね。使用中。ちょっと幸せ。』


洗剤を合わせ、水を硬質にしてもダメだったと。
あとは食べ物を欧米風にして、体の中から欧米人エキスを出すしかないのではないでしょうか?!
# by maillotvert | 2012-05-01 07:42 | Bicycle related
ツール・ド・ロマンディ のプラスマイナス
スイスのフランス語圏を駆け抜けるツール・ド・ロマンディのマイナスポイントは、例えばー

1.スイスフランを両替する不便さ

本レースは2回観戦した。最初の時はレートが悪いとは知りつつも、日本でスイスフランのキャッシュを両替して持って行った。
2度目は、現地で替えることに。
ところがベルギーから移動する列車が大幅に遅延。スイスに到着した時には銀行はすべて閉まっていた。駅のキャッシュディスペンサーは、スイスの銀行カードしか使えず。
宿はタクシーなしでは行かれない場所。でもタクシーはスイスフランしか受け付けないという(今ではカードもOKかもしれないけど、あの時はダメだった)。
えー、宿泊先に辿りつけないよー、、、

そこで、駅から500mの宿に駆け込んだ。その日予約しようとして満室と断られたホテルがそこにあった。ロビーで両替をさせてもらおうと思ったのだ。
事情を話すと、急なキャンセルでその晩、1室空いているとのこと。
渡りに船で、その宿で手を打つことにした。

両替所を探しまわったり、人に聞いたりしている間にとっぷり日は暮れ、というより、すっかり夜の帳が下りていた。もう動くのが面倒だった。
さらにそこにたどり着くまでに、スーツケースをころがしつつ急な登り坂をてくてく上って、ぐったりだったのだ。

予約していた宿は当日キャンセルは全額負担という条件だったけど、もうどうでもよく思えた。
とりあえずキャンセルの電話をしてみる。
列車遅延でかくかくしかじか、と説明すると、「お電話ありがとうございます。キャンセル代は頂きません」と。

ちょっと感激。
予約専門サイトで予約してたら、自動的に引き落としだったかもしれない。
ホテルの直の予約システム経由だったおかげかも。

2.物価、とりわけホテル代と食費が高いこと、など

宿代、高かった。
さらに、食費が高かった。
ホテルで手頃な店を教えてもらった。が、スイス人の手頃という感覚は、東京人のそれよりハイスタンダードらしい。
教わったチャイニーズの店。昼食は1皿最低1800円から。
一番安い1皿というのは、ラーメン。
それからえびチャーハン(それだけでなにも付いていない)
マクドナルドはあったけど、日本よりもちろん高い。
そもそも一人の食卓。スイスでマック、というのも、なかなか悲哀を感じるのだった。

ああ、でもあの頃より外為事情も随分変わったから、スイスの物価の感覚、今はちょっと違うかも。
ただし、スイスフランがユーロ並みに弱くなっていれば、の話。

そのほか、現地の人いわく、この時期のスイスは天候が一様に悪いとのこと、雨が降っていなければ、かなりラッキーという状況なのだそうだ。
2度目の観戦がまさにそのティピカルな5月のスイスの天候に当たってしまい、日本の穏やかな春が恋しかった。


一方、このレースのアドバンテージといえば -
列車でまわれる、移動距離比較的短い、年によっては5月の連休と一部だぶったりして時期的に休みが取りやすい、など。
さらに、(表彰式の際など一部を除き)選手とファンの間を隔てる垣根がほとんどない点だろうか。

ビンゲン・フェルナンデス(現ガーミン監督)
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フミ
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オスカル・ペレイロ
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ニコラ・ロッシュ
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デニス・メンショフ
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ブラッドリー・マッギー
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# by maillotvert | 2012-04-29 19:02 | Road Races
ツール・ド・ロマンディ 2005 : 世界の車窓から、、、みたいな
ガタンゴトン、列車はのどかな景色を車窓いっぱいに映し出しながら山々と湖の間を縫って進んでいく。
まるで「世界の車窓から」の世界みたい、そう思って写真を1枚。
ツール・ド・ロマンディ 2005 : 世界の車窓から、、、みたいな_e0244689_21355450.jpg

肝心の窓の外の景色が白んでしまってこの写真ではよくわからない。
この家族たちが、そして私がそこで目にしたものが。
では外だけに焦点を当てて、もう1枚。
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なにしろ休みが急に取れることになり、その間開催されているレース、として選んだだけだったツール・ド・ロマンディ。
一体どんなレースなのだかよくわからなかったけれど、この空と湖と山々が渾然一体と溶けあう姿を見られただけでも、来た甲斐があったかも。

この景色には心が洗われた。
スイスを訪れたのは3度目だったのに、あの時体験したスイスがとりわけ私の心を捉えて放さなかった理由は果たしてなんだったのやら。
ロマンディ地方ならではの、たおやかさゆえなのか?あるいは私自身がそういうものを心底欲していた時期だったとか?
それとも単に天気がよかったから、そんなオチもありかもね。

こんな風景に毎日接していたら、人間悪いことなど考えもせず、犯罪率も低いのではないかしら、そんなことを、列車で相席になった人に問いかけてみた。
ところが、答えはそんなに甘美なものではなく。

冬の厳しさは格別で、自殺率が多い、のだとか。
ハタで見るほど世の中きれいごとばかりじゃないんだよと、かすかに憮然としたその目は訴えていた。

話を聞いた相手は、レースの余興に雇われたというアコーディオン弾き。
古式ゆかしいアコーディオンがばりばりのプロスポーツ競技の場で活躍するとは、ねぇ。
ちょっとちぐはぐなこの組み合わせが、滞在して以来時折垣間見るスイスの垢抜けなさ(*)と、どことなくマッチしていた。
(例えばレース前にフォークソングが流れたり、とか、誰も振り向いてくれないこんな余興で必死に盛り上げようとしたり、とか。)
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そのアコーディオン弾きのおじさんは、ポルトガル人が大嫌いだった。

どこかのレースで、ポルトガルチームの監督車に轢かれて大怪我を負ったせい。
後遺症なのだろう、からだの半分をひきずる姿や痛々しくて、ポルトガル人の悪口が止まらないのも無理はない。

その彼は、なかなかニュース通でもあって、突然こんなことを口走って私を驚かせた。

「日本の列車は効率ばかり優先して、人間の心を失っているんじゃないか」。

前日、TVの前で唖然とした記憶がよみがえる。
スイスのニュース番組が、こぞって日本の事故を報じていた。
あの忌まわしい福知山線の事故を。

日本でこんなことが起こるなんて。異国にいるだけに、現実のことのように思えなかった。
おじさんの言葉に、ぐうの音も出なかった。

昨日は事故から7年目だったそうだ。
つまりロマンディを見たのも7年前だったということ。

この事故の報道に接するたびに、凄惨な現場の映像とはまるで正反対の、あの穏やかなスイスの山々の記憶がよみがえる。


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# by maillotvert | 2012-04-26 22:24 | Road Races